情報システムの目的

多くの企業が情報システムを導入していますが、その目的やメリットはご存じでしょうか。
「今の業務をITシステム化したいけど、どういうメリットがあるのだろうか」「別に情報システムを導入しなくてもできる作業だから導入する目的が無い…」と思われている方もいるかもしれません。
情報システムを導入することや業務の情報システム化を行うことは、あくまでビジネスの課題解決や目標達成の手段の一つに過ぎません。
しかし、現代の企業にとってシステムを活用できるか否かは、今後の社運を左右する重要な要因といえます。
このページではシステム開発の発注をご検討されている方に向けて、情報システムの目的とシステム化するメリットに関して解説いたします。
情報システムの目的とは
情報システムを導入する目的は、時代の要請や情報技術の進化によって変化し続けてきました。
- 当初の情報システムの目的は、給与計算などの事務処理や生産工程の合理化など、直接的な業務効率の改善。
- 情報システムが一般的になり、情報技術が進化したことで、企業全体の業務を合理化する全体最適化が目的になった。
- 蓄積データを基に高度な分析を行うようになり、経営判断レベルに活用することを目的とする例も増えた。
企業を合理化する「中の仕組み」から、企業を戦略化する「外への仕掛け」へと進化してきています。
情報システムは、社員の業務効率化だけではなく、お客さまの会社が市場で戦うために必要不可欠な武器といえます。
システム化のメリット
ここでのシステム化は情報システムによるものを指します。情報システムを導入することで生じるメリットに関して解説いたします。
企業の合理化「中の仕組み」
ここでの「合理化」とは組織の利潤を高めるために労働作業の効率化を行うことを指します。
作業効率
情報システム導入の基礎的なメリットと言えます。
業務のシステム化を進めることで作業効率を上げることができます。
- 整理・標準化され簡単になる。
- 人為的なミスが減り正確になる。
- 手作業よりもスピーディになる。
データの蓄積
作業の内容がデータ化されることで下記のようなメリットがあります。
- 紙媒体を保管する場所や労力が不要になる。
- 過去データの蓄積や検索が容易になる。
- 情報共有がリアルタイムでできる。
企業の戦略化「外への仕掛け」
ここで指す「戦略」とは組織が向かう目標に向けての長期的な策のことを指します。
データの分析
紙媒体や手作業で行っていたデータ分析をシステム化することで下記のようなことが可能となります。
- 過去データとの比較が容易になる。
- 過去データを活用した分析し予測できる。
また、データを基に行うため指標や分析方法を変更した場合も容易な再分析が可能です。
システムを導入する目的を検討
情報システムそのものの目的や導入、システム化するメリットに関して解説いたしました。
ですが、最初に述べた通り、情報システムは導入しただけでは終わりではなくどのように活用するかが重要になります。
そのためには、システム開発を行う際も、どのような目的で自社にシステムを導入するかは明確にする必要があります。なぜそのシステムを導入するかに関してはよく検討することが重要です。
システムの目的を明確にすることはシステム開発の最初のフェーズの「要件定義」でも重視される観点となります。
プロジェクトの成功に直結する重要なフェーズとなりますので、そのシステムによってどのような課題解決を行いたいかは自社で明確にしておきましょう。
当サイトのコンテンツでも要件定義での目的の明確化の重要性に関して詳しく説明しておりますので、ぜひご参考ください。
実体のないシステム開発において、どのような要望や目的を満たすシステムを開発するのか、はっきりとイメージを持つことは難しいことです。ですが、「要求は伝えたから、あとは開発側にお任せしよう!」と解釈のすり合わせが行われないまま開発を進行[…]
システム開発の目的の観点
残念ながら、システム開発の多くは失敗を招くことも多いです。システムを導入する目的を明確にすることでシステム開発の失敗を防ぐことができます。
目的と目標の違いを理解
「目的」は最終的に実現したい事項で抽象的かつ単独のもの、「目標」は目的を達成できるように立てる指標で具体性があり複数あるものになります。
つまり目的が最も大きな土台となり、目標はそれに向かうまでの地点としてとらえるべきで、目標が目的化しないよう注意する必要があります。
例えば、システム開発においては目標で納期が決められて場合もあります。納期を優先することで目的がおざなりになってしまい、システムが合わないものになってしまったり、実装したい機能を実現することばかりに気を取られ、さらに目的に適した機能を見失うこともあるでしょう。
手段の目的化が進まないようにすることが重要となります。
範囲の明確化
目的の定義後には現行業務や実現したい事項のどの範囲をシステムにするか、範囲を明確にすることも重要になります。
IT分野ではシステムにおいての影響範囲のことを「スコープ」と言います。
その他システム開発の失敗を防ぐ方法も記事で紹介しております。
開発にはコストがかかるため、失敗はできるだけ避けたいものです。システム開発の失敗は残念なことに少なくありません。プロジェクトがうまく運ばず、システムそのものが完成できない。完成はしたものの納品されたシステムが当初[…]
まとめ
情報システムの目的、システム化のメリットに関して解説いたしました。
- 情報システムは業務に浸透し一般的なものになっている。
- 情報システムを開発する情報技術は進化し続けている。
- 情報システムの目的は企業を合理化から戦略化と高度になっている。
- 「中の仕組み」から「外への仕掛け」へと進化している。
メディアファイブのシステム開発
メディアファイブのシステム開発は、システムの完成だけを目的にすることはありません。
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システム開発
メディアファイブは1996年にシステムエンジニア出身の代表が福岡で創業したシステム開発会社です。
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