システム開発に必要な技能

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システム開発は技術力だけあれば大丈夫?
システム開発会社
システム開発に必要な技能に関して分かりやすく解説いたします

 

技能とは、英語だとスキル(skill)となり、技術や能力を指します。システム開発に必要な技術力や能力は何でしょうか?実は、高い技術力さえあれば良いシステムを開発をできる、ともいえません。

システム開発のプロジェクトを成功させるには、複数の技能の要因があり、

  • 交渉力
  • 管理力
  • 論理的思考力
  • 開発技術力

などが挙げられます。

そんなシステム開発会社に必要な技能に関して大まかに説明します。

交渉力

交渉力

一般的にシステム開発ではプロジェクトチームが結成されますが、集められるメンバーは、立場や役割が様々で利害関係が異なる人たちになります。こういったメンバーのことをプロジェクトのステークホルダー(利害関係者)と呼びます。

このステークホルダーは、システム開発を発注したクライアント側(予算の責任を持つプロジェクトオーナーや、システム化対象業務の現場責任者や作業担当者)、受注したシステム開発チーム側(プロジェクトリーダーや、システムエンジニア)など、広範囲に渡ります。

「彼方を立てれば此方が立たず」が多発するプロジェクト進行において、これらのステークホルダー間の調整を図るのが、プロジェクトマネージャーの責務の一つであり、交渉力いわゆるコミュニケーションスキルが問われます。

    管理力

    管理力

    システム開発を成功させるためには、ヒト・モノ・カネ・情報・時間など様々なリソース(資源)を把握しながらプロジェクトを進行する必要があります。

    例えば、プロジェクト管理に関するノウハウや手法を体系的にまとめた『PMBOK(Project Management Body of Knowledge)』では、管理対象を

    1. 統合管理
    2. 調達管理
    3. コスト管理
    4. リスク管理
    5. スコープ管理
    6. 要員管理
    7. コミュニケーション管理
    8. スケジュール管理
    9. 品質管理
    10. ステークホルダー管理

    のように細分化しています。

    これらを管理するのが、プロジェクトマネージャーの責務の一つであり、プロジェクト関連の管理力いわゆるマネージメントスキルが問われます。

    論理的思考力

    論理的思考力

    システムを開発する目的は、あくまでビジネスの課題解決や目標達成であり、開発自体はその手段の一つに過ぎません。よってシステムが完成したとて、その目的を満たせなければ何の意味も持ちません。

    そのため、目的を満たすには目の前のミクロな視点に囚われず、俯瞰したマクロな視点でビジネスの課題や問題を捉える必要があります。それには、例えば、

    • 調査力
      • 物事を俯瞰して全体を捉えるためのデータ・情報を収集する。
      • 論理的に意味の分かる構造に切り分ける。
    • 理解力
      • 物事の裏にある構造と因果を適切に理解する。
      • 最適な論点・課題・問題などを設定する。
    • 判断力
      • 現況で最も妥当だと思える筋の良い仮設を導き出す。
      • 批判的思考を持ち物事を鵜呑みにしない姿勢。

    のような、論理的思考力いわゆるロジカルシンキングのスキルが必要です。

    こうしたスキルを発揮してシステムを設計するのが、システムエンジニアの責務の一つです。これが不足したシステムエンジニアが設計したシステムでは、その目的を達成できないかもしれません。

    メディアファイブ社員のロジカルシンキングのスキル

    メディアファイブの人事評価制度では、人事考課の評価要素にロジカルシンキング項目を設けており、社員のロジカルシンキングのスキル開発に努めています。

    開発技術力

    開発技術力

    もちろん、システム開発において開発スキルは欠かせません。プロジェクトメンバーのスキルによって、システムの品質や納期に少なからず影響がでてきます。

    そういったスキルを定量的に計測する方法は多くありませんが、一つの基準として資格・試験があげられます。

    資格・試験は、開発分野による違い(プログラミング・データベースの他、ネットワークやプラットフォーム)や主催・運営による違い(ベンダー認定の民間資格や、経済産業省認定の国家試験)など多岐にわたります。

    データベース系

    データベースとは、決められた形式で整理されたデータの集合体です。情報システムにおいては、アプリケーションが画面にデータを出力したり、画面から入力したデータの保管するためのソフトウェアを指します。

    身近な例でいえば、通信販売に利用するウェブサイト(ECサイト)などで、商品の画像・価格・在庫数から、購入者の姓名・住所・クレジットカード情報などが、アプリケーションを経由してデータベースに保管されています。

    ORACLE MASTER

    『ORACLE MASTER』とは、データベース管理ソフトウェア『Oracle Database』を販売・開発しているアメリカのオラクル社が認定する民間資格です。『Oracle Database』は、データの重要性が特に高い(失敗が許されない)、銀行などの大規模な業務システムで圧倒的なシェアを誇ります。

    資格のランクは下位から、

    • ORACLE MASTER Bronze
    • ORACLE MASTER Silver
    • ORACLE MASTER Gold
    • ORACLE MASTER Platinum

    と難易度が上がっていき、特に最高位であるPlatinumは難易度がとても高く、保有者が少ないことで有名です。

    メディアファイブ社員のデータベース技術者
    メディアファイブでは、長年『ORACLE MASTER』資格の取得推進に力を入れており、Platinumホルダーも在籍しております。
    ORACLE MASTER Bronze SQL 131名各バージョン(9i、10g、11g、12c)の総計
    ORACLE MASTER Bronze DBA 108名各バージョン(9i、10g、11g、12c)の総計
    ORACLE MASTER Silver 68名各バージョン(10g、11g、12c)の総計
    ORACLE MASTER Gold 55名各バージョン(10g、11g、12c)の総計
    ORACLE MASTER Platinum 3名各バージョン(10g、11g、12c)の総計
    ORACLE MASTER Rac 5名各バージョン(10g、11g)の総計

    プログラミング系

    プログラミングとは、システムの主となるアプリケーションを製造するために、プログラミング言語を駆使してソースをコーディングすることです。プログラミング言語はたくさんの種類があり、新しい言語の登場など時代によって人気が移り変わったり、開発するシステムによって使用できる言語に制限が出たりします。

    OCJP

    OCJPとは「Oracle Certified Java Programmer」の略で、アメリカのオラクル社が認定するJavaプログラマの民間資格です(2010年にアメリカのサン・マイクロシステムズ社を買収し吸収・合併)。

    メディアファイブのプログラミング技術者

    メディアファイブでは、長年ITエンジニアの育成に力をいれており、Javaのプログラミングスクールを運営しています。『OCJ-P Gold』『OCJ-P Silver』(旧『SJC-P』『SJC-A』)や、他の『Javaプログラミング能力認定試験』などの保有者を合わせると、現在20名ほどです。

    ネットワーク系

    ネットワークとは、コンピュータ機器(サーバーやパソコン、ストレージ)間を、ネットワーク機器(ルーターやスイッチ、ロードバランサー)を介して接続し、データをやりとりできるようにする仕組みを指します。

    システム開発において、インフラ(インフラストラクチャー)や基盤と呼ばれる層を担う重要な技術で、アプリケーション自体が素晴らしい品質でも、ここがしっかりしていないと「通信が遅すぎて使えない」「アクセスが集中するとシステムがダウンする」など、システム全体が台無しになってしまいます。

    シスコ技術者認定資格

    シスコ技術者認定資格とは、ネットワーク関連機器を販売・開発しているアメリカのシスコ・システムズ社が認定する民間資格です。シスコ・システムズ社は、世界のイーサネット・スイッチの市場規模のうち55%もの圧倒的なシェアを誇る最大手です。

    資格は下位から、

    • CCNA(Cisco Certified Network Associate)
    • CCNP(Cisco Certified Network Professional)
    • CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)

    と難易度が上がっていきます。

    メディアファイブのネットワーク技術者

    メディアファイブでは、シスコ・システムズ社が定める『CCNP』や『CCNA』の保有者は、現在30名ほどです。システム運用部が運営している中小企業向けIT支援サービス『オフィスドクター』では、本社内にデータセンターを構築・運営しているため、ネットワーク技術者が常時在籍しております。

    プラットフォーム系

    プラットフォームとは、インフラストラクチャー上で動くソフトウェアの一種で、インフラストラクチャーとアプリケーションの仲介を担当しています。身近なインフラストラクチャーはOSとなります。

    システム開発の際に使用するOSとしては、OSS(Open Source Software)の『Linux』がよく採用されています。

    LPIC/LinuC

    『LPIC』や『LinuC』は、Linux技術者の認定資格です。元々はカナダのLinux Professional Instituteが主催する『LPIC』という資格があり、そこから日本市場向けに『LinuC』が独立したものになります。

    メディアファイブのプラットフォーム技術者

    Linux技術者の認定資格である、『LPIC』や『LinuC』の保有者は、現在50名ほどです。システム運用部が運営している中小企業向けIT支援サービス『オフィスドクター』では、本社内にデータセンターを構築・運営しているため、ラックマウント型サーバーを設置からキッティングまでを担当するプラットフォーム技術者が常時在籍しております。

    まとめ

    システム開発に必要な技能についてご理解いただけたでしょうか。

    あらためて要約すると、システム開発会社には

    • 交渉力=プロジェクトの調整
    • 管理力=プロジェクトの成功
    • 論理的思考力=目的を達成するシステムの設計
    • 開発技術力=設計されたシステムの実現化

    のようなスキルが必要、とメディアファイブでは考えています。

    システム開発の発注先を検討する際は、そういった観点も含めてお選びになることをおすすめします。

    話しやすい・分かりやすい
    ・使いやすい
    システム開発

    メディアファイブは1996年にシステムエンジニア出身の代表が福岡で創業したシステム開発会社です。

    弊社では「システムは使いやすく長く付き合えることが大事」と考えており、お客さまにご満足いただけるシステム開発に励んでいます。

    中には10年以上お付き合いいただけているお客さまもいらっしゃいます。

    話しやすいお打ち合わせと、非IT企業のお客さまでも分かりやすいお見積もりを心がけておりますので、まずはお気軽にご相談ください!

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    メディアファイブ株式会社は、システムエンジニア出身の代表が1996年に創業し、2006年に株式上場した東京・福岡を拠点とするシステム開発会社です。
    また、弊社では中小企業のITトラブルを解決する支援サービス『オフィスドクター』も運営しておりますので、開発したシステムを納品した後も末永くお付き合いいただけます。

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