Web開発で使用する開発言語を中心にメリットデメリットを解説

システム開発を少しでも調査したことがある方なら「Java」や「PHP」と言ったプログラミング言語を耳にしたことがあると思います。

ですが、言語ごとにどのような特徴があるかご存じでしょうか?

「どれも同じようなものなのでは?」と思われるかもしれませんが、プログラミング言語(開発言語)は種類が膨大で言語それぞれに特徴があり、得意とする開発分野も異なります。例えば、前述の「Java」はWeb開発に向いています。

言語に関して発注者側が意識する必要はあまりないですが、代表的なものを知っておくと開発会社を選択する際、その企業の特性が見えやすくなるかもしれません。

この記事ではシステム開発の発注を検討されている方に向けて、Web開発でよく使われる言語を中心に代表的なプログラミング言語を紹介いたします。

プログラミング言語とは

実行する処理をコンピューターで読み取り実行できる形で表した言語になります。

コンピューターは人の言葉をそのまま理解することはできません。また、コンピューターは0と1の電子信号で命令を理解するため、人が直接命令を指示することは難しいです。そのため、システムを動かすにはコンピューターに理解できるよう指示を変換できる言語を使う必要があります。その言語がプログラミング言語に当たります。

代表的なプログラミング言語

代表的なプログラミング言語を紹介します。

「Python」とは

多様な開発が可能ですが、特にAIの開発、データ分析や収集に優れています。また、YotubeやInstagram等のWebサービスの開発にも使われています。

メリット

  • 他のプログラミング言語と異なりシンプルかつ簡潔なコードが書ける。
  • ライブラリがたくさんあり、特にAIに関してのライブラリが豊富に存在する。

デメリット

  • Pythonは実行速度が遅いため、基幹システムなどには不向き。
  • インデントによってブロックを判断するため、インデントの記述が必須になる。

「C言語/C++」とは

ハードウェアや基幹システムによく使われる言語になります。C++はC言語を拡張したものになるので、互換性があります。

メリット

  • 汎用性が高く、アプリケーションウェアの開発でもハードウェア開発でも使われる。
  • C言語はコンパイル式のプログラミング言語のため、処理速度が速い。

デメリット

  • 他の言語より文法が複雑かつ、メモリ管理など必要な知識も多く、生産力では劣る。
  • 習得難易度が高いため、学習コストがかかる。

「VBA/VB.net」とは

VBAはExcelに標準で搭載されている言語になります。VB.netはVBAと異なり、Officeアプリが無くても開発が可能です。
Windows製のシステムやアプリケーションの開発によく使われます。

メリット

  • 他の言語と比べ、習得難易度が低く済む。
  • VBAはExcelに搭載されているため、開発コストがかからない。

デメリット

  • VBAの場合はExcelのバージョンが変わってしまうと、利用ができなくなってしまう可能性がある。
  • 複雑なシステムの開発には向かず、他言語に比べ汎用性は低い。

Web開発でよく使われている言語

Web開発でよく使われるプログラミング言語を中心に解説していきます。

「Web開発」とはWebアプリケーションやWebシステム等の開発のことを指します。インターネット上で触れるシステムのほとんどはWebシステムと言えるでしょう。

「Java」とは

Webアプリケーション等の開発でよく使われる言語です。シェア率が高く世界中で開発が行われています。

メリット

  • OSに依存しない開発が可能で環境に左右されず実行することができます。また、実行速度も早い。
  • ライブラリ、APIが豊富に存在するため、システムによっては効率的に開発を進めることができる。

デメリット

  • Javaで開発するにはオブジェクト指向という考え方の理解が必要になります。そのため、オブジェクト指向でのプログラミングを行ったことが無い場合、学習コストがかかる。
  • Javaの強みは再利用性と拡張性にあります。そのため、それらが必要のない小規模のシステムには向かない。

「PHP」とは

webサイトを作成する際に使われるHTMLと異なり、動的なページを作成可能なプログラミング言語になります。
また、同じ動的なページを作成できるJavasctriptがwebブラウザで動作するのと異なり、PHPはwebサーバーで動きます。

メリット

  • PHPは学習難易度が低く、また、利用しているユーザーが多いため、情報が充実している。
  • 記事の更新を行った際にページに動的に表示するなど、Webアプリの開発に向いているプログラミング言語である。

デメリット

  • PHPは自由度の高いプログラミング言語になります。そのため、エンジニアによって書き方が異なることで予期せぬ問題を起こす場合もあり、デバッグ等の対策が必要になる。
  • Webサイト、Webアプリ以外の開発には向かず、複雑なシステムを開発する際には別の言語を選択する方が効率的な場合もある。

「Go」とは

Go言語(Golang)とはGoogleが開発したプログラミング言語です。

メリット

  • シンプルなコードが書けるため可読性が高く、多人数のプログラマで開発を行ってもソースコードの齟齬が起きにくい。
  • Java以上に処理速度が速いのもメリットの一つです。また、並行処理が可能なため、大量のデータでもCPUに負担をかけることなく処理を行うことができる。

デメリット

  • オブジェクト指向では存在するコードの継承がGo言語には存在しません。そのため、オブジェクト指向でプログラミングすることは難しい。
  • 例外処理を記述することができません。例外処理を行わないシンプルな開発を想定して扱うことが必要になる。

「SQL」とは

データベースを操作するための問い合わせ言語となります。

データベースそのものの説明やSQLに関しての解説は下記記事で解説しています。

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プログラミング言語(開発言語)に関して

Web開発を中心とした「プログラミング言語」に関して紹介いたしました。

  • 「プログラミング言語」とは実行する処理をコンピューターで読み取り実行できる形で表した言語になる。
  • 代表的な言語として「Python」「C言語/C++」「VBA/VB.net」がある。
  • Web開発でよく使用されるものとしては「Java」「PHP」「Go」「SQL」がある。

企業によって力を入れている言語が異なりますので、既に使用するものが決まっている場合は検討の基準にするのも良いかもしれません。

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